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SAP ABAPとは?初心者向けやさしい解説&資格取得のポイント

  • 執筆者の写真: 野部 翔馬
    野部 翔馬
  • 5月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:4 日前



SAPの開発業務に欠かせない存在として知られる「ABAP」。この記事では、SAP開発に興味がある方や、キャリアチェンジを考えている方向けに、ABAPの基礎知識から資格取得までわかりやすく解説します。



ABAPとは?SAPに特化した開発言語

ABAP(Advanced Business Application Programming)は、SAP社が開発した独自のプログラミング言語です。主に、SAP ERPなどの業務システムの機能拡張やカスタマイズに使用されており、財務・人事・販売・在庫など、あらゆる部門の業務に対応します。

SAPには標準機能が豊富に用意されていますが、企業の業務プロセスにフィットさせるには、独自のプログラム開発が必要になるケースも多く、そこでABAPが活躍します。


ABAPの主な特徴

  • SAP専用の言語 ABAPはSAP環境内でしか動作しません。他の一般的なプログラミング環境では使用できないのが特徴です。

  • ABAPワークベンチ コードの作成・実行・テストなどを行う開発用インターフェースです。SAPシステムと一体化しており、業務ロジックに直結する形で開発できます。

  • アプリケーションサーバ上で動作 書いたコードはSAPのアプリケーションサーバで実行され、データベースと直接やり取りします。



ABAPプログラムの基本構成


ABAPのコードは以下のような構成で成り立っています。

  • プログラム名:30文字以内で命名し、命名規則に注意

  • 属性情報:プログラムのタイプや目的を定義

  • 処理ロジック:業務フローに応じた命令文を記述



ABAP認定資格とは?目指すなら知っておきたいポイント


SAPはABAP開発者向けに公式の認定制度を提供しています。取得すれば、開発スキルの証明として企業からの信頼も高まります


▼ 主な認定名

SAP Certified Development Associate – ABAP with SAP NetWeaver X.XX※バージョンによって末尾の数字が異なります(例:C_TAW12_731 など)


▼ 試験概要:

  • 問題数:約80問

  • 試験時間:180分

  • 形式:多肢選択式

  • 合格基準:約60%前後(年度やバージョンにより変動)



試験対策に必要な学習リソース


推奨トレーニング教材(SAP公式トレーニング受講者向け)

  • TAW10:ABAPの基本操作

  • TAW12:開発概念・構造

  • BC400:基礎文法や構成の理解


これらは通常、SAP公式トレーニングの受講者に配布される教材です。独学の場合は、市販書籍やオンライン講座を活用し、認定試験の出題範囲(シラバス)に沿って勉強するのがコツです。



学習環境の整備方法(実機演習のすすめ)


実際にABAPを試すには、SAP環境が必要です。以下のような選択肢があります:

  • SAP IDES サンドボックス(有料・オンライン提供)

  • SAP NetWeaver Developer Edition(SAP公式より無料配布。ただし環境構築が必要)

実務に近い形でコードを書いてみることで、理解がぐっと深まります。



まとめ:SAP ABAPは開発職の有力な選択肢!


ABAPはSAPのあらゆる業務モジュールに関わる開発言語であり、資格を取得すればグローバルでも通用するスキルとして重宝されます。


「SAPに興味があるけど、どこから始めたら良いかわからない」そんな方は、まずABAPの基本を学び、認定資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?




補足リンク(公式・参考)

 
 
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